FI Labの細井淳です。
本日は肩の腱板断裂についてお伝えします。
腱板断裂でぶっちぎりで好発する筋肉といえば、
棘上筋
です。通常、腱板断裂には不全断裂と完全断裂があります。
不全というのは部分的に切れてる部分があるという意味。
完全断裂では、通常肩が挙がらなくなり、
自分の腕の重みを支えられなくなる現象
＝Drop arm singが陽性となる、とされています。
ここで着目したいのは、大結節付着部における棘上筋腱について。
実際は、前部・中部・後部線維に分かれて
付着しているとされています。
このうち、
前部線維のみ
が骨頭の求心性に大きく貢献していることがわかっています。
つまり、それ以外の部分が完全断裂していても肩関節は挙上できる可能性を示唆します。
当然、肩関節運動はこれまで述べてきたように
アウター
インナー
肩甲骨周囲筋群
の3つの協調性により実現しますので、
棘上筋以外の部分を補完することが保存療法の効果の見せ所になることが
推測できますよね？
だから、棘上筋断裂で肩関節を諦めないでください。
機能回復の可能性は十分にあります！
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