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Vol.339 : 鼠径部痛に対して股関節を無視したら・・・

FI Labの細井淳です。

日本整形外科学会が定めている股関節屈曲の平均角度は約125°となっています。
 
これにはカラクリがあって、
股関節屈曲=大腿骨屈曲+骨盤後傾+腰椎後彎
 
の3つを合わせた角度を意味しています。
 
つまり3つ屈曲角度を制動する因子があることを
意味しているわけですね。
 
例えばダンサーやバレリーナなどでは、
大腿骨の屈曲角度が制限されていることは少ないです。
 
むしろ平均値以上。
ですが、鼠径部に痛みや詰まり感が出て屈曲制限を生じる方が沢山おられます。
 
 
その多くが骨盤後傾角度腰椎後彎角度に原因があることが多いのです。
 
このcaseでは大腿骨、股関節自体にアプローチするよりは
腰椎骨盤帯に対してアプローチすることで鼠径部痛が改善
することが多々あります。
 
その一番のkey muscleが多裂筋です。
 
多裂筋のspasm、拘縮は腰椎後彎を制限しやすいのです。
この多裂筋緊張を簡単に緩めることができるとしたら・・・
 
即座に鼠径部痛が消失することでしょう。
 
是非、患部以外に目を向けてみてください!!
 
 
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