FI Labの細井淳です。
五十肩（肩関節周囲炎）では、文献によっていくつかに期分けされます。
今日は最もシンプルに解説していきたいと思います。
まず、
①急性期（炎症期）
これは、その名の通り主に炎症による疼痛が強い時期で、夜間痛など「安静時痛」を有したり、ほんのわずかな関節運動でどの方向へ動かしても強く痛がります。可動域制限も強いですが、それは痛みが強すぎて緊張が抜けないことが主な理由です。
②亜急性期
これは、炎症は治まってきたもののある程度の関節運動を起こした時のみに疼痛を訴えるため、安静時痛はみられません。肩峰下での棘上筋の滑走制限などが理由でインピンジメント痛を起こすこともしばしばなので、挙上80°付近で大結節が肩峰下をくぐろうとしたときに痛がることが多いです。
③凍結期
これは、別名フローズンショルダーともいわれ、疼痛は訴えないものの拘縮が強く可動域制限が著明な時期。
炎症を繰り返している組織はこう原繊維など、硬い組織に置き換えられたりするので可動域制限を起こしやすい。
次回は凍結期の保存療法について解説しますね。
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